「カクテル」と聞いてパッとシェーカーが頭に浮かぶ方は多いんじゃないでしょうか。
シェーカーとはこれです。
バーでよく使うのは上記のような金属製のシェーカーですね。
「カクテルを作る=シェーカーをシャカシャカする」というイメージが強いんですけど、シェーカーでシェイクするのはあくまで手段の一つなので、絶対シェーカーがないとカクテルは作れないよ!というわけじゃないんです。
お料理すると言えば包丁トントンなイメージですが、包丁を使わなくてもできるお料理はありますもんね。そんな感じです。
今回はノンアルコールカクテル作りにおいてのシェーカーについてちょっと掘り下げてみたいと思います。
ノンアルコールカクテル作りにおいてのシェーカーの役割
まずシェーカーの役割について知っておきましょう。
シェーカーの役割は、材料をしっかり混ぜるための道具です。
もっと言うと、素早く冷やしながら混ぜることができるのがシェーカーです。
金属製のシェーカーを使うのは熱伝導率の問題で、早く全体を冷やすことでシェイク中に氷が溶けるのを最小限にでき、味がダレにくくなるという意味があります。
シェイク中のカンカンいう音もカッコいいですしね!
そしてシェーカーは空気を含ませるように混ぜることができるのもシェイクの特徴です。
空気を含むことで味や香りの角が取れて飲み口が丸くなるので、酸味や強めなクセをマイルドにするためにシェイクすることもあります。
生クリームを使うようなレシピの場合はシェークするとフンワリトロリとした食感になります。混ぜる(ステア)だけではこのように食感まで変化することはありません。使う材料によっては、このようにわかりやすく口当たりを変化させることができるのがシェーカーです。
特徴をまとめるとこんな感じですね。
- 材料を均一にしっかり混ぜることができる
- 急速に冷やすことができる
- 味や香りをほんの少しマイルドにすることができる
- カッコいい
シェーカーは必要?
シェーカーはやっぱりカッコいいですよ。花形ですもん。
地味な仕事が9割のバーテンダーの仕事の中で、一番輝く瞬間と言っても過言じゃないくらいですもん。
カッコよさを追求するならぜひシェイクの技術は習得したいところです。しかも金属製のシェーカーで。
手に収まるサイズのシェーカーから練習を始めるのがおすすめです!
あとは・・・そうですね、材料を均一にしっかり混ぜるのはシェーカーじゃなくてもできます。
ハンドブレンダーなんかあれば、空気を含ませつつ全体をしっかり均一に混ぜることができるんじゃないでしょうか。
常温保存が基本のスピリッツ類とは違ってノンアルコールカクテルの材料は冷蔵保存が基本なので、すでにしっかり冷えた材料を使うのであれば・・・道具はシェーカーじゃなくてもいいですね。
シェーカー・・・なくてもよさそうですよね・・・
とはいえ、1杯だけチョチョッと作りたいという時なんかは、シェーカーがあるとパッとできますし、洗い物も少なくて済みます。
ただしシェーカーを振るのはちょと技術がいるので練習が必要です。
上手にシェイクしないとシェーカーの良さは生きませんし、逆に水っぽくぼんやりしたドリンクになってしまうこともあるので注意です。
シェイクのコツ
上手にシェイクするコツとしては
- シェーカーの中の氷を砕かないように気を付けて振る
- シェーカーを握り過ぎないように気を付ける
金属製のシェーカーは熱伝導率の良さが故に、手の温度が伝わりやすいというデメリットもあります。
手で包み込まないように指でしっかりつかむのにはコツが必要ですので、動画などを見て練習してみてもいいかもしれません。
シェーカーはノンアルカクテル作りの幅を広げてくれる
シェーカーは必須ではありませんが、上手に使えるように練習するのも楽しいでしょうし、できるようになったら作れるドリンクの幅も広がります。
最初は青汁なんかを混ぜる時に使うようなプラスチックのシェーカーでも全然かまいませんので、どんな感じなのかイメージを掴むのにでもチャレンジしてみてほしいです。
こんなやつです↓
当サイトではあまり難しいレシピは避けようと思っているのですが、こんなのもできるよ!という意味でたまにシェーカーを使うレシピも織り交ぜていく予定です。