様々なノンアルコールドリンク(ノンアルコール飲料)が発売され、近所のスーパーでも多種多様なフレーバーのノンアルコールドリンクを購入できるようになりましたね。飲食店でも、ノンアルコールメニューの扱いが増えてきているのがなんとも嬉しい限りです。
しかもその味は、かなり本格的なものが増えています!
一昔前までは「ノンアルコールドリンクはおいしくない。しかたなく飲むものだ。」という意識がありましたが、それはもう過去の物のようですね。今ではノンアルコールドリンクを好んで飲む人が増え、味も格段とおいしくなっているのです。
ではそもそもノンアルコールドリンクの定義とはどのようになっているのでしょうか?
詳しく知っておくことで、ノンアルコールドリンク選びの時に役に立つかもしれませんよ!
ノンアルコールドリンクは清涼飲料水
ノンアルコールドリンク(ノンアルコール飲料)は、法律上は「清涼飲料水」に分類されます。市販の製品の場合、製品情報欄に「名称 清涼飲料水」と記載されているのを確認することができると思います。
清涼飲料水とは、アルコール分1%未満の飲料のものを指し、炭酸の有無は問いません。
つまりビールテイスト飲料のようにシュワシュワしているものも、カシスオレンジ風ノンアルコールカクテルのようにフルーツジュースに近い味わいのものも、同じく清涼飲料水となるわけです。
飲食店などのメニューでは、お茶やジュース類などを「ノンアルコールドリンク」とし、アルコールをイメージしたドリンクを「ノンアルコールビール」「ノンアルコールカクテル」などと分類して表記している場合もありますね。
また、ビールテイスト飲料やノンアルコールカクテルなどはお酒の棚に並んぶことが多いと思いますが、酒税法上は、お酒となるのはアルコール分1%以上の物を指しますので、ノンアルコールドリンクは酒類とはならないんですよ。
ノンアルコールドリンクはジュースなの?
お酒をイメージしたノンアルコールドリンクも清涼飲料水なのであれば、結局のところジュースと一緒ということなの?という疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思います。
法律上の分類としてはジュースと同類ではあるものの、メーカーがお酒をイメージしたノンアルコールドリンクを製造する場合は、成人が飲むことを想定して作るものとし、未成年の飲用は薦められていません。ジュースと間違うような表記や表現も禁止されています。
まるでジュースのようにフルーティーで甘く飲みやすいといっても、お酒の風味をイメージして作られているものです。子供が口にするようなことのないように気を付けたいところです。
ノンアルコールドリンクのアルコール度数
ノンアルコールドリンクと表示のあるものでも、実はほんの少し、アルコールが含まれている場合があることを忘れてはいけません。
そもそも清涼飲料水の定義自体に、アルコール分1%未満のものとあるので、ノンアルコールと表示しているものに中にはアルコール分0.9%のものも含まれている可能性があるということです。「ノンアルコールドリンクだから」と油断してたくさん飲んでいると、酔っぱらってしまうケースもあったのですね。
ところが最近は技術が進歩して、限りなく0%に近い、もしくは完全に0%のノンアルコールドリンクを販売できるようにもなっています。
一般的に、「アルコール分0.00%」と表記されているものは完全に0%に近いものですが、さらにしっかりとアルコールを避けたい時は、表記の詳細までチェックしてみるようにするといいと思います。